バングラでウミガメ160匹と大量のプラゴミが漂着

ゴミ問題

【AFP=時事】バングラデシュにある世界最長級の砂浜に、ウミガメ約160匹が打ち上げられ、保護された。当局と保護活動家らが15日、明らかにした。多くはプラスチックごみに絡まり、けがをしていたという。

 コックスバザール (Cox’s Bazar)の全長120キロに及ぶ砂浜に、ヒメウミガメが漂着し始めたのは先週末。同時に、大量のプラスチック製ボトルや漁網、ブイやその他のごみも押し寄せた。

 このヒメウミガメのうち約30匹は死に、砂に埋められた。生きていたカメはベンガル湾(Bay of Bengal)に返されたが、一部は同じ浜辺に戻ってきた。海中にとどまれないほど衰弱していたとみられている。

 地元の環境当局者は「この砂浜で、ここまでの規模のカメの大量死や、けがをしたカメの漂着を目にしたのは初めて。前代未聞だ」と話した。

 カメの多くは、沿岸の10キロの範囲に漂っている推定50トンのごみに絡まり、けがをしていた。

 地元の環境保護団体のメンバーは、「一部のカメはひれや頭がないものもいた」と話している。生きて保護された体重40キロのカメは、プラスチック製の網に絡まっていて、ヒレが全てなかったという。

 バングラデシュ政府は漂着の原因を調査しており、その一環で2匹の死骸を国立大学に送った。

 自然保護団体に所属するカメの専門家は、カメが漂流プラごみの巨大な塊から抜け出せなくなったことが原因とみており、「長期的に見て、われわれがベンガル湾の汚染を解消しなければ、多くの海洋生物が同様の運命をたどるだろう」と述べた。

 自然保護活動家らによると、ヒメウミガメの個体数は世界のウミガメの中では最多ながら減少傾向にあり、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅の恐れのある野生生物の一覧「レッドリスト」では、「危急」種に分類されている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/4048f453e4bb3e5e94948ee13a4e75f577bea4d8

本当に痛ましい事件です。私たち人間のしたことが、自然界で悪影響を与えていることを示す一つの事例ですね。

この話題について、ツイッターの反応をまとめてみました。

ウミガメ、可哀想…。

ビニール袋の浮きごみから減っていくかと思うとエコバックは無駄ではないと思える。
買物は袋3円 x 365日=1095円ではないし。
海の波動を利用して電動回収できないだろうか?

様々な生物に影響を与えているプラゴミ…。ゾウさんの胃の中から見つかったり
日本のプラ消費量はハンパないだろうな…

人間が捨てたゴミによって、ヒレを失い、衰弱し、亡くなる個体も。環境破壊で傷つくのはいつも動物。

こう言った光景を見る度に、人類の罪を感じる
大量消費で経済成長する事が本当に幸せ?欲望の行き着く先がこのザマだよ・・・。ウミガメさんごめんなさい

日本でもレジ袋の
有料化会社
プラスチックゴミ削減は
とても重要な問題

ところで、どうして
世界各国は
(プラスチック)ゴミ
不法投棄をさせない
教育をしないのでしょうか?

エコバッグ有料化は役に立たないのかな…有料化が役に立つくらい考えてみる、他にも自分にできることを1つずつ

可哀想で胸が痛い

ゴミの影響と言ってももしこの大量のゴミ自体が異常ならばコレも大雨のせいかなぁ。ベンガル湾に注ぐ水系の状況がどうなのかは情報がないけれども

環境問題について、心配する意見が殆どです。

ですが、この話題に対するツイート自体は少ないように感じます。残念ですが、大半の人はあまり興味が無いのかもしれません。

人の命よりも経済を優先する人々が力を持ってしまった世の中では仕方がないのかもしれませんね。。。

ちなみに、今回犠牲となったヒメウミガメの世界での生息数は

ケンプヒメウミガメは、かつては集団産卵(アリバダ)をするほど多く生息していたが、1970年代、1980年代において減少した。その後、産卵個体数は徐々に増加しつつあるようである。ケンプヒメウミガメの産卵巣数は、約2,500巣以上と推定されており(Spotila 2004)、これはおよそ産卵雌1,000個体以上に相当すると考えられる。

ヒメウミガメは、集団産卵をすることで知られている。メキシコのラ・エスコビラ産卵場においては、1987年では57,000巣であったのが、2001年では100万巣以上とここ10年間で急増している(Marquez-M. et al. 2002)。コスタリカでは保護活動の成功により、本種の産卵個体数は増加傾向にある。インドでは産卵個体数は数十万個体に達するが減少傾向にある。東南アジアの個体群は低位水準にある。SWOT(2012)の評価では、北東部インド洋(主要産卵場:インド)及び西部インド洋(主要産卵場:インド、オマーン)の各個体群は絶滅が危惧されており、東部太平洋(主要産卵場:メキシコ、ニカラグア、コスタリカ)の個体群が健全と評価されている。ヒメウミガメの産卵雌個体数は、約120万個体以上と推定されている(Spotila 2004)。

http://kokushi.fra.go.jp/H26/H26_42.html

少し昔のデータしかないようですが、2004年には約120万個体がいたと推定されているみたいです。

「な~んだ、結構いるんじゃん」と思った方多いんじゃないでしょうか?

考えてみて下さい。世界の人口は2019年の推定では77億人です。これに対してヒメウミガメは120万ですから、何と0.016%しかいないのです。

日本で最も人口が多い町の一つ広島県府中町の人口が約5.1万人です。この町の人口が8人になった感じがヒメウミガメの密度になります。

実際には生息域の面積など考慮すべきですが、相当密度が低いのはお分かりいただけるのではないでしょうか?

この中で、仲間を見つけるのは非常に大変ですよね。

プラスチックは劣化しにくく、強度も高い為非常に便利な材料として普及してきました。そのメリットが自然界ではデメリットになっています。

高級で耐久性の高いものではなく、すぐに壊れて自然に還るものが選ばれるような時代に変化する必要があるのかもしれませんね。

コメント

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