原油流出リスク高 イエメン沖で放置の貯蔵施設腐食進む

水質汚染

【AFP=時事】国連(UN)は15日、イエメン沖に放置され、腐食が進んでいる石油貯蔵施設について異例の会合を開き、もしも内部の原油110万バレルが紅海(Red Sea)に流出すれば「大惨事」になると懸念を示した。

 イエメン西部ホデイダ(Hodeida)港沖に係留されている浮体式海洋石油貯蔵積出設備「セイファー(Safer)」が建造されたのは45年前。破損すれば、海洋資源や数万人の貧しい漁民にとって壊滅的な結果をもたらす恐れがある。

 国連環境計画(UNEP)のインガー・アンダーセン(Inger Andersen)事務局長は国連安保理(UN Security Council)に対し、同施設の「状態は日々劣化しており、原油流出の可能性が高まっている」と説明。「迫り来る環境的、経済的、人道的大惨事を阻止するために協調して動ける時間は残りわずかだ」と訴えた。

 安保理によるとすでに14日、ホデイダを掌握しているイエメンの反政府武装勢力フーシ派(Huthi)に対し、同施設の簡単な修理と次の段取りを見極めるための視察チームを送る計画の詳細を送付したという。

 国連は視察チーム派遣について、12日の時点でフーシ派はおおむね合意していると明かしていた。だがフーシ派は昨年夏にも同様の合意をしていながら、直前になってジブチからの国連視察団の訪問を中止させていた。

 イエメン内戦によって同国北部のほぼ全域をフーシ派が掌握して以降、セイファーは過去5年間、事実上整備なしで放置されている。貯蔵施設には倒壊や爆発の可能性があり、そうした事態が起きれば、周辺地域の生態系の回復に最長30年かかるような惨事になるだろうと専門家らは指摘している。

 同貯蔵施設の問題は、経済や人道支援などイエメンの他の問題と同様、フーシ派側の交渉の切り札になっている。フーシ派は、重油の売却額をめぐる支配権を確保するためにこの危機を利用しているとして非難されている。【翻訳編集】 AFPBB News

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f1069eaa5685c23c1722ccd93b2fc5800ea10b

この話題について、皆さんはどう考えているのでしょうか?

ツイッターの反応をまとめてみました。

やはり、地上のウィルスは人間だった

ヤバイ。誰が設置したなんて話してる場合じゃないくらい、ヤバイ。

これだけです。。。。

本当に皆さんあまり興味ない話題なんでしょうね・・・

では、もし海に流出してしまったら、どうなるんでしょうか?

流出した石油はしばしば分解されることなく拡散し、水底に沈殿する。石油の流出による影響から環境を回復させることは困難であり、その成否は流出した石油の種類、水温(水温が高いと蒸発する種類の石油もある)、石油が漂着した岸の形態など、様々な要因に左右される

Wikipediaより

どうやら、簡単には自然界で分解する事はなさそうです。様々な方法を用いて可能な限り回収または燃焼(廃棄)するしかないみたいですね。

特に、海洋生物にとって短期的にも長期的にも被害が出てしまうので、何としても流出事故は起こさないようにしてもらいたいです。

なお、湾岸戦争の際にも原油流出事故(?)があり最低でも200万バレルの原油が海へ流出しました。この時の被害は現在では下記のように評価されています。

ニューヨーク・タイムズによると、1993年にUNESCO、バーレーン、イラン、イラク、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、アメリカの協力により行われた調査では、「長期的な影響は少ない」という結論が出た。およそ半分の原油が消滅し、100万バレル(12万立方メートル)は回収され、200万バレルから300万バレル(36万立方メートル)がサウジアラビアなどの沿岸に漂着した[10]。しかし後年行われた科学的な調査では、1993年の調査結果は否定されている。シャットゥルアラブ川河口付近の湿地帯には9年たっても原油が残存しており、完全な回復には数十年を要するとみられている。

Wikipediaより

今回は110万バレルのようですから、流出量としては少ないですが環境への被害は同じように出てしまうと思った方が良さそうです。

日本からは遠い場所ですが、やっぱり他人事とは言えません。。。

しかし、施設を掌握しているのは反政府勢力とのことですから、簡単には交渉が進まなそうですね。

平和的かつ安全に解決する事を期待しましょう!

コメント

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