水田の厄介者 ジャンボタニシ駆除を呼びかけ 農水省

生態系の破壊

 育ち始めた水稲を食い荒らす外来種の巻き貝「ジャンボタニシ」が、西日本を中心に大量に発生している。

 暖冬など温暖化が原因とみられ、放置すればコメどころの多い東日本でも広く被害が及ぶ恐れがある。農林水産省は月内に全国の自治体担当者が参加する協議会を設け、「水田の厄介者」駆除の徹底を呼び掛ける方針だ。

 ジャンボタニシの原産地は南米で、全長は約5センチと一般的なタニシより大きい。日本では養殖用に持ち込まれたものが野生化したが、現在は食用としての需要はない。寒さに弱く大半は冬を越せずに死ぬものの、今年は暖冬の影響で多くが生き残ったとみられる。

 農水省によると、6月末時点で生息が確認された31府県のうち、静岡、高知、福岡など11府県で平年と比べ多く発生。千葉県では、調査対象の水田で面積当たり平年の約5倍の数に上った。

 食害を抑えるには、水田の取水口にネットを張って侵入を防いだり、水田から卵や貝を除去したりする対策が基本となる。農水省はこうした対策を協議会で周知する構えだ。

 農水省はまた、新たに大量発生した地域に対し、駆除に必要な農薬散布などの費用を補助する方向。同省幹部は「コメどころに広がれば被害はさらに深刻となる。未発生地域でも対策を共有することが重要だ」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a947d2b351fbea388c426d46484ce58472ad4dec

ジャンボタニシも養殖目的で日本に持ち込まれたものの、結局は利用できずに被害ばかりが発生する外来種の一つです。

ちなみに、ジャンボタニシと呼ばれいていますが、タニシとは違う種類の生き物です。スクミリンゴガイという名が正式名のようです。

特に注意すべき点は、「卵に毒がある」ところです。ピンク色の気味が悪い卵なのでなかなか食べる勇気がある人は少ないかもしれませんが、特に加熱が不十分な場合には神経毒が残っていますから注意が必要なようです。

なお、Wikipediaによると次のような情報を見つかりました。

要注意外来生物

日本へは食用として、1981年に台湾から[6]長崎県と和歌山県に初めて持ち込まれた。1983年には養殖場が35都道府県の500か所にものぼったが、需要が上がらず採算が取れないため、廃棄された。有害動物に指定された1984年以降、廃棄されたり養殖場から逸出したものが野生化し、分布を広げている。この経過は、アフリカマイマイの場合と共通している。
外来種であり、要注意外来生物(外来生物法)、日本の侵略的外来種ワースト100、世界の侵略的外来種ワースト100リスト選定種の1種ともなっている。

農業害虫

水田に生息してイネを食害することがあり、 東アジア・東南アジア各地でイネの害虫と見なされる。生息地では、用水路やイネなどに産みつけられる卵塊の鮮やかなピンク色が目だつので、すぐに分かる。水路の壁一面に卵塊が張り付くこともあり、美観上の問題となっている場所もある。

生きた除草剤

水田の除草手段として利用しようという動きもあるが、これには均平な代かきと微妙な水管理が必要である。方法は、稲苗が標的となる田植え直後に水張りをゼロにし、スクミリンゴガイを眠らせる。その後、1日1mmずつ水深を上げ、雑草の芽を食べさせる。10日後には一気に5cmの深さにする。こうすれば、株元が固くなった稲よりも生えてくる雑草を好んで食べてくれるので、除草剤なしで栽培が可能であるという。

食用

タニシなどと同様、体内に広東住血線虫などの寄生虫を宿していることがある[9]。十分に加熱せず食した場合、寄生虫が人体に感染して死に至ることもあるので注意が必要である。
卵は神経毒を含むが、タンパク質毒のため加熱によって変性し毒性を失うことが、マウスへの投与実験で報告されている。しかしたとえ加熱しても食用に耐えうる味ではないため、卵を食することは避けられており、よってヒトにおける中毒に関する報告もない。

駆除方法

天敵として、カルガモやスッポン、コイなどが知られている。大量発生地域ではスッポンの大量放流による駆除が行われているが、これら駆除のために放流した天敵を食用に捕らえる人間もいるため、問題となっている。
先述のようにピンク色の卵は有毒であり、原産地の南アメリカでもヒアリ以外の天敵が存在しない。よって、そのほとんどが幼貝へ無事に孵化することから、本種が爆発的に個体数を増やしているという指摘もある。だが、この卵は水中では孵化できない(卵がイネの株や水路の壁のような濡れない場所に産みつけられるのは、それゆえである)ため、卵塊を見つけ次第水中へ掻き落とすのは、個体数を減らすのに有効な駆除方法である。
佐世保工業高等専門学校電気電子工学科准教授の柳生義人は、スクミリンゴガイを電気でおびき寄せ(負極側に集まる習性がある)、超音波で駆除する方法を開発した。

飼育

アクアリウム市場でスクミリンゴガイの黄変種は、ゴールデンアップルスネールの商品名で流通している。水槽内のコケ取りタンクメイトとして飼育されるが、水草入りの水槽で飼育すると水草が食害に遭う。淡水で繁殖するため、水槽内で数が増えすぎる被害も発生する。

Wikipediaより

これを見ると、ジャンボタニシも悪い事ばかりじゃないみたいですね。

ツイッターではどのような反応がされているのでしょうか?少し調べてみました。

田んぼにジャンボタニシの卵がたくさん。ピンク色のエグいやつ。
ジャンボは、稲を食い荒らしちゃうから、そこだけ田んぼが禿げ。日照不足もありそうだけど。

ジャンボタニシことスクミリンゴガイ。
今年も大量発生です。

ジャンボタニシは悪

ジャンボタニシに対するツイートは多いようですが、直接この話題に関係するツイートはあまり見つけられませんでした。

少ない情報ではありますが、ジャンボタニシにあまり良い印象を持っているツイートはありませんでした。やっぱりメリットはあまり無いんでしょうね。。。

このジャンボタニシは、元々は養殖目的で日本に入ってきましたが、現在では養殖は行われていません。現在は、アクアリウム用に黄変種が販売されているようです。

殆どが越冬できずに死んでしまうと言われていますが、これだけ問題になるのですから生き残るものでも被害は大きいのだと思われます。農業に深刻な被害を与える可能性があるのですから、販売自体ももっと厳しく制限するなどの対応が必要なんじゃないでしょうかね。

コメント

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