【AFP=時事】北米の主要農作物の生産において、野生のミツバチが花粉媒介者として約15億ドル(約1580億円)相当の価値をもたらしており、野生のミツバチ減少が経済的に重要な農業の生産性を脅かすと警告する論文が、英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された。
米農務省が出資したこの研究は、世界中で昆虫の個体数が急減することにより、作物の受粉や自然の食物連鎖に悲惨な結果をもたらす恐れがあることを証明している。
米国とカナダの大学の研究者らは、野生のミツバチや飼育されているミツバチに受粉を依存する主要な7種の果物、野菜、木の実を調査。飼育されているミツバチも花粉交配用に、農場を転々と移動させられることが多い。
以前から米国では、ミツバチが最も経済価値の高い花粉媒介者とみなされてきたが、中でも野生のミツバチが「集約的農業地域においても」、これまでの認識よりもはるかに大きな役目を果たしていることが今回の研究で判明した。
論文の著者らは「調査対象作物の多くで、花粉媒介者の減少が収穫量や生産高の減少に直結する恐れがあることが示された。また主要な農作物生産地域で、調査対象作物の大半の受粉に野生のミツバチが貢献していることも明らかになった」と説明した。
論文はまた、農業企業が野生のミツバチの減少問題に取り組まずに殺虫剤や肥料に投資しても、利益はほとんど得られないと結論付けている。
昨年発表された画期的な研究によると、世界の全昆虫種のうち半数近くが減少傾向にあり、3分の1は今世紀末までに絶滅する可能性がある。またハチ6種のうち1種は、すでに局地的に絶滅している。絶滅の主な原因は生息地の減少や殺虫剤の使用だとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb3cd9d2c2994dc019a4cc3b0523bee10784f2cd
非常に興味深い内容ですが、このような研究結果が最近になって判明する事自体もちょっとびっくりします。
ツイッターではどのような反応がでているのでしょうか?
人類を滅ぼすのは農薬メーカーかもしれんね
農業が立ち行かなくなり、人が大量に死なない限り、対策をとらない政治家たち。
ミツバチが絶滅し始めているのは、大問題なんですよ。
ミツバチがいなくなれば、人類も滅亡ですよ
ミツバチの生態系は、なかなか楽しいです。
北米に限らず世界中でのミツバチの減少は待った無しの大問題だ。
全くメディアでは報道されないので、知らない人が大半だ。
全世界で対応が急務だ。
これは日本も例外ではなく、この春は日本ミツバチが激減して、梅その他にすでに影響が出始めてると聞く
「沈黙の春」は過去のもどころか、極めて今の話なのだ…
自然のバランスは地球の愛。
地球=神様。
科学万能主義が無神論になるなら、
反作用で自然はバランスを保てなくなる。
USAと中国は殺虫剤はバンバン使って結果、困る!!!
この位は想定されたでしょう?
原因の1つはネオニコチノイド系殺虫剤の使用です。ホームセンターなどで大量陳列されている“ラウンドアップ”のことですよ。残念なことに、使用に何の規制もないのは日本くらいです。
こちらの話題も色々な反応がありますね。
最後に紹介した「ラウンドアップ」は除草剤の事ですね。殺虫剤とは違うものなので、ツイートされた方は何か勘違いされているようです。
このように、ツイートは必ずしも正しい情報ではないので注意が必要ですね。
一方で、今回問題となっている殺虫剤はネオニコチノイド系殺虫剤であることがツイートされています。こちらの方は以前から問題となっている殺虫剤なので間違いないでしょう。
関連の報道も数多くみつかりますが、幾つか下に載せておきます。


ちなみにネオニコチノイド系殺虫剤は日本では規制されていない為簡単に手に入ります。
普通にホームセンターでも購入できますが、購入時には「ネオニコチノイド系」と気付かない場合も多いので注意が必要です(日本では使用禁止ではないのですが。。。)。
なお、次のような物質名のものがネオニコチノイド系です。
ニトログアニジン系
クロチアニジン
ジノテフラン
チアメトキサム
ニトロメチレン系
ニテンピラム
ニチアジン
ピリジルメチルアミン系
アセタミプリド
イミドクロプリド
チアクロプリド
これだけ話題になっており、既にEUでは販売もされていないものが日本では簡単に手に入ります。
実際のところ、禁止するのが正しいのかわかりませんが、昆虫が減っている事は確かな事実でしょう。
それぞれの生き物が役割を持って生きているのですから、殺虫剤の利用についても慎重に考えていきたいですね。
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