青森県六ケ所村 使用済み核燃料再処理工場の審査書正式決定される

放射性物質汚染

 原子力規制委員会は青森県六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理工場が新規制基準に適合しているとして、審査書を正式決定した。(ANNニュース)

https://news.yahoo.co.jp/articles/cd1a2ae984d9cd3669a0307097cca03808993385

事実関係だけを報道した短い記事です。

これだけでは良く分かりませんので、まずは使用済み燃料の再処理がどのような事か調べてみました。

エネルギー資源に乏しい日本が、貴重なウラン資源をより有効に利用するために、原子力発電所の使用済燃料から再利用できるウランとプルトニウムを取り出すシステム、これを「再処理」と呼んでいます。

石油・天然ガスなど化石燃料は、一回燃やしてしまうと二度と燃料として利用することはできません。これに対してウラン燃料は3~4年間使うことができ、さらに再処理することで繰り返し利用することができます。

多くの原子力発電所で利用されている軽水炉では、主にウラン235からエネルギーを取り出していますが、ウラン238が中性子を吸収すると、ウラン238の一部がプルトニウムに変化します。このプルトニウムとまだ使えるウラン235を再処理して取り出し、ウラン燃料やMOX燃料(Mixed Oxide Fuel)の原料として使えるようにするのが再処理工場の役割です。つまり、再処理工場は「準国産エネルギー資源の創出の場」であるといえます。

再処理により回収したウランやプルトニウムを軽水炉で利用することにより1~2割のウラン資源節約効果が得られ、さらに将来的にプルトニウムの転換効率に優れた高速増殖炉でプルトニウムを利用することができれば、利用効率は格段に向上すると期待されています。

https://www.jnfl.co.jp/ja/business/about/cycle/summary/

日本原燃のHPの内容ですから、原発を肯定した内容になっているとはいえ、これを見ても何が問題なのか良く分かりません。

次に、この話題のツイッターの反応を見てみました。

この出来レース。これから14兆円の費用が当かされる。
再処理された燃料はどこで使うのか?脱原発ではなかったか?14兆円を他の温暖化対策に流用する政府判断はできないのか?日本の政策には一貫性はないのか?

お前たちには扱う脳力と資格が無い、莫大な税金をどぶに捨てるのは止めるべき。

新しい安全基準は誰が決めたのか?
それを超える出来事は想定外では済まされない!
今までにいくら税金使ってきた!

プルトニウムは夢の核燃料
としてもてはやされたが
実際はフランスに
わざわざ運んで処理してもらう程
廃棄物処理が非常に難しく、
現在でも六ヶ所村で
様々なトラブル抱えて
「核燃料サイクル」は
有名無実化してると思う

これで、どうにか使用済み核燃料で原発が埋まる前に間に合うか。
反対者めっちゃ出てくるだろうなあ・・・・
なお、トリチウム排出量で言えば福島第一の処理水なんぞより、こいつのほうが段違いに多かったりする。

めでたい
青森県六ケ所村の再処理施設 原子力規制委が審査書を正式決定

原発はこんな時代に全く必要ないもの。

何の為に血税ぶっ込んで、古い技術の延命にこだわるんだろう。国をあげて新しいエネルギー政策を推し進めていくべきなのに。未来を想像出来ない政治家は要らないと思う。

後の山場は地元の同意。一応、使用済燃料の再処理は日本で原子力発電所を作る際の国際公約。

これはまず朗報だね。
核を無害化できないと捨てるに捨てるに捨てられないからね。
核燃料の再処理施設 審査合格

福島原発事故をしっかりと収束させてからやってください。もうMOX燃料なんか要らないだろう。何処で使うの?世界の流れは脱原発ですよ!

原発ムラ安倍政権が長期間、ムダ金投じてきた核燃再処理審査合格?審査合格しても再処理したプルトニュウムどうするつもりか?原爆保有軍事大国企む極右日本会議安倍政権!

様々な反応が出ていますね。一般の方のツイートですから、間違った認識に基づくものもあるようです。

再処理施設は、使用済み燃料の放射性物質を無害化するための施設ではありません。日本原燃の説明のように、未だ使える部分を取り出して再利用しようというものです。

では、何が問題なのでしょうか?

衆議院議員の河野先生の公式サイトでは次のような記事がありました。

再処理工場の稼働に反対する2
六ヶ所村の再処理工場の稼働に反対する  六ヶ所村に使用済み核燃料の再処理工場が造られ、この工場の稼働が迫っている。  問題は、この工場の稼働が本当に必要なのかという議論が極めていい加減に行われてきたこ

長いので全文は載せませんが、次の事がポイントのようです。

  • 高速増殖炉もんじゅが廃炉されサイクルは事実上破綻している
  • プルトニュウムの管理は非常に難しい
  • 再処理施設の稼働により国民の負担が増える
  • 再処理すると更に扱いの難しい物質が出てくる

非常に分かりやすいです。

どうやら、再処理施設を作っても良い事はあまりないみたいです。

どちらの主張が正しいのかわかりませんが、「再処理して無毒化されて使える燃料が増える」なんて単純で素敵な状況ではなさそうです。

とにかく、福島の原発の事故で原発がクリーンで安全でない事はわかったわけですから、原発に頼ることを考え直さなければなりません。

ちなみに、単純に原子力と言っていますが、現状の原子力エネルギーは核分裂によって作られます。この他に核融合と言う方法もあるのですが、これは太陽のエネルギー源になっていると言われています。こちらの方法は実用化されていませんが、理論上はクリーンなエネルギーらしいです。

もし、理想的に実現出来たら原発に復帰なんてことだってあり得ますよね。

個人的にはエネルギー政策は国の政策でもありますから、市民が口を出すべきではないと思っています。

われわれ一市民としては、電力などのエネルギーを使い過ぎている現代の生活を見直す事から始めるべきなんじゃないでしょうか?

コメント

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