福島 猪苗代湖水質改善でヒシ回収 9月まで毎週作業

水質汚染

 猪苗代湖の水質改善に向けたヒシの回収作業は二十四日、猪苗代町堅田の猪苗代湖北岸で始まった。  猪苗代湖の水質日本一回復を目指す県や猪苗代湖の自然を守る会などの主催。水生生物のヒシは繁殖力が強く、枯れると湖底に沈殿して水質低下の一因になるとされている。  初日は町内外から会員やボランティア合わせて約四十人が参加した。大雨の影響で例年より水面が約三十センチ上昇していたが、参加者は胸まで水に漬かりながら、湖面のヒシを回収した。  ヒシ回収は九月十八日まで毎週金曜日(八月十四日を除く)に実施する。作業は午前九時から二時間程度。県などは参加者を募っている。希望者は当日午前八時半に町内の猪苗代水環境センターに集合する。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1b6cb9904fe9108b13e0c56741247cc73f3c7fea

あまり一般的には聞かない植物の「ヒシ」ですが、報道だけみると害のある植物のようです。ヒシ自体に毒などがあるわけではないようですが、大量に生い茂る上枯れたものが湖岸などに打ち上げられて腐敗する事が問題のようです。

Wikipediaでヒシについて調べてみたところ、下のような記述がありました。

ヒシの種子にはでん粉 (Hizukuri et al.) が約52%程含まれており、ゆでるか蒸して食べるとクリのような味がする。

日本では、霊亀3年(717年)10月に武蔵国策覃郡(埼玉郡)から菱子が納められたことを記した木簡が平城京の長屋王邸跡で見つかっている。

アイヌ民族はヒシの実を「ペカンペ」と呼び、湖畔のコタンの住民にとっては重要な食糧または薬とされていた。北海道東部、釧路川流域の塘路湖沿岸では、住民がヒシの恵みに感謝する「ベカンベカムイノミ(菱の実祭り)」という収穫祭が行われていた。

佐賀県神埼市では、地元産の菱を使って焼酎が作られている。

薬膳としては、健胃、強壮などの作用があるとされる。

これによると、食料または薬としても昔から利用されている植物みたいですね。中でも平城京の時代に既に利用されていたのは驚きです。

そもそも自然界で自生している植物が水質汚染の原因の一つとなっているのが本当なのか疑問です。

直接的には影響しているのだとは思いますが、根本的な原因ではないのではないでしょうか?

人間が全く関与しなければ自然に水質は改善されます。しかしながら、全く関与しないことが出来ないのも事実です。

その結果、水草を除去するなどの対応をする事になるのではないでしょうか。

安易な開発や、正しい廃棄処理をしていないゴミなどが水質汚染の原因になる事が多いです。環境負荷の大きい企業への課税などを見直し、環境保全の活動へ補助を行うなど社会全体で見直す必要があるのではないでしょうかね?

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