静岡でカミツキガメの捕獲調査 驚愕の結果は…

生態系の破壊

生態系に影響を与え、人に危害を加える恐れもある「カミツキガメ」。

静岡市葵区の麻機遊水地で捕獲調査が行われました。

この捕獲調査は生態系を守ろうと、静岡市が5年前から行っていて、前の日に仕掛けた約100個のワナを引き上げていきました。

カミツキガメは入っていませんでしたが、外来種のアカミミガメやクサガメなど約170匹を捕獲。

在来種はスッポン1匹のみでした。

静岡大学 加藤英明講師「外来種が増えるということは、日本の生き物が減る原因にもなります。常に変なものが入り込んでないか調査する必要がある」

周辺では、今年4月から5月にかけ、3度カミツキガメが発見されており、住民に対し大きなカメを見つけたら市や警察へ連絡をするよう呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6a43a77e41badf10b6bc1ee85883a9a1a56a7dd9

この報道で驚くべき部分の一つとして、「外来種170匹に対して在来種1匹」の部分でしょう。

捕獲されている外来種は「特定外来生物」の指定種ではないようですが、この比率は驚愕です。

この結果だけ見れば、十分に在来種を駆逐してしまっていると考えてしまいますよね。。。

では、特定外来生物がどんな問題を引き起こすのでしょうか?

日本は、野生生物の輸入大国です。さまざまな目的で輸入される生物は国際社会でもトップクラス。
2004年に輸入された生きている動物の数は、財務省の貿易統計に6億4749万326と記載されています。しかしこの中には、届け出義務のない一部の昆虫類や魚類などは含まれていません。主にペットとして年間70万頭が日本に輸入されているというカメを例にとっても、いったいどのような種類が輸入され、国内に入った後はどこへ行くのかなど、膨大な生き物たちの行方は知るすべがありません。

さらに、これらの生物が野外に逃げ出した場合、各地の自然にどのような影響を及ぼすのか、人や野生生物に被害を及ぼす病原菌や寄生虫などを持っていないかなども、詳しくわかっていないのです。

在来の生物や自然に悪影響を及ぼす侵略的外来種によって起こる問題は、さまざまです。もともとそこに生息していた動植物を食べて駆逐してしまったり、同じような食物や生息環境をもっている在来の種からそれらを横取りすることによって、その土地の生態系を崩してしまいます。また、近縁の種との間で交配が起こり、雑種が生まれれば、遺伝子の汚染が進みます。交雑は、種としての純血と、病気などに対する抗体を失わせるおそれがあり、無視できない問題です。

ほかにも、野菜や木材などの質・量の低下や、漁業資源の減少といった、農林業や漁業への悪影響も懸念されます。

https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3557.html

これだけ、外来種による問題が懸念されているにも関わらず、日本ではペットショップに行けば簡単に外来種のカメを購入する事ができますよね。

利害関係があることなので、簡単に禁止する事も難しいのはわかりますが、中途半端に規制しても効果は少ないです。

法律や規制などで取り締まる事が望まれますが、私たち一人一人も外来種に対しての知識をより深めて問題と向き合う必要があるでしょう。

ヒトが移動する以上、外来種の問題はなくなることはありません。

また、地球環境の変化から在来種の方が現在の地域の環境に馴染めなくなり、外来種に住処をとられてしまう事だって考えられますよね。。。

危険生物である「カミツキガメ」が捕獲されなかった(生息数が少なくなっている?)ことを喜ぶのではなく、しっかりと問題点を認識していきたいですね!

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